最終日の夜は山車庫を出発してすぐに踏切を渡ります。
八木橋前での叩き合いに始まり、各地で叩き合いを繰り返しながらコミュニティ広場前を目指します。
鎌倉町での叩き合いの様子です。
最終日も叩き合いの数に決まりはなく、時間次第で増えたり減ったりと変わってきます。
コミュニティ広場前に集結した全12台の山車屋台は、お祭り広場ステージからの合図を受けてそれぞれの方角に散ります。
やがて各方面からお祭り広場を囲むようにそれぞれの出し屋台は配置に付きます。
お祭り広場ステージからの合図で全町がお祭り広場の各自の配置に付きます。
このとき、全ての山車屋台が集結して行われる叩き合いを「曳合わせ叩き合い」と呼びます。「ひっかわせ」とも呼びます。
いよいよ熊谷うちわ祭りのフィナーレになります。
木遣り保存会による木遣りの奉納、纏振りがステージで行われ、続いて年番送りの儀が行われます。
年番札を掲げた次年度の大総代が見得を切る姿は、今ではおなじみの格好の見せ場となっています。
大総代がお祭りの成功の挨拶を述べた後、来賓、関係者、地域住民、観光客も含めたその場にいる全員で「熊谷締め」を行います。
年番送りの儀が終了すると、年番町のお囃子が始まります。
近年、熊谷のお祭りで心を1つにするという意味合いも含めて「地囃子競演」が行われています。
年番町の地囃子に合わせて、このときばかりは全ての山車屋台が同じ地囃子を同じリズムで叩きます。
12台の山車屋台からなる地囃子は、地響きのように熊谷の町に響き渡ります。
やがて合図により再び各町は自町のお囃子を叩き、叩き合いに移行してからやがてそれぞれの町内に戻っていきます。